氷の華とチョコレート


「……」

『それで、場所とか決まってるの?』


 真間さんの声で、ハッ、と我に返る。


「あっ、……まだです、真間さんの返事をもらってからにするつもりだったので」

『そうか、もし良かったら取引先の紹介で、割引券があるから行ってみたい場所があるんだけどどうかな?』

「……はい?」


 どんな所だろう?

 受話器の向こうで、彼が何やら探しているような音が聞こえてきた。


『えぇっと、……あった、温泉とスポーツ施設が合体した多目的レジャーランドみたいな所なんだ、ちょっと遠いけど、オレ車出すし』

「……」


 く、車? 真間さんと遠出? しかも、温泉付き多目的レジャー施設。

 うわぁ~、嬉しい。

 ドキドキと緊張しそうな友達との顔合わせが、これらのキーワードで、とても楽しそうなダブルデートになってくれた。

 しかも、真間さんからの提案だなんて二人も喜んでくれそう。


『人数多い方が、楽しめる場所だと思うから、どうかな?』

「はい、ありがとうございます、二人に聴いてみますね」


 私は、二つ返事しそうなほどの勢いで、お返事してしまった。