氷の華とチョコレート


「う、ん、……ちょっと、悩んでると言うか、気になっていることがあって」

「気になってること?」

「どうしたの?」


 私の顔を覗き込む、暁陽と菜摘を交互に見て、私は頷いた。


「……二人になんだけど、変なこと、聴いてもいいかな?」

「? あぁ…」
「うん、全然いいよ?」


 二人は、同時に身を乗り出した。


「さっき、言った感じで付き合い出したんだけれど……」


「あぁ……」
「うん」


 改めて、言うのが少し恥ずかしい、な……。


「『好き』って、いつ言えば、……いいのかな?」

「はぁ!?」
「えっ?」


 2人同時にそう言って、顔を見合わせてしまった。


「……」

「……美羽は、まだ言ってないの?」

「うん……、あんな、いきさつだったから」

「真間さんからも?」


 私は、コクンと頷いた。

 真間さんから付き合おう、って、言ってもらえた、から。

 出来れば……。