「う、ん、……ちょっと、悩んでると言うか、気になっていることがあって」
「気になってること?」
「どうしたの?」
私の顔を覗き込む、暁陽と菜摘を交互に見て、私は頷いた。
「……二人になんだけど、変なこと、聴いてもいいかな?」
「? あぁ…」
「うん、全然いいよ?」
二人は、同時に身を乗り出した。
「さっき、言った感じで付き合い出したんだけれど……」
「あぁ……」
「うん」
改めて、言うのが少し恥ずかしい、な……。
「『好き』って、いつ言えば、……いいのかな?」
「はぁ!?」
「えっ?」
2人同時にそう言って、顔を見合わせてしまった。
「……」
「……美羽は、まだ言ってないの?」
「うん……、あんな、いきさつだったから」
「真間さんからも?」
私は、コクンと頷いた。
真間さんから付き合おう、って、言ってもらえた、から。
出来れば……。


