氷の華とチョコレート


 気が付いたら、二人とも何も着ていなくて、照明も薄っすら暗くしてくれ、ピッタリと吸いつくような素肌を重ねて、瑛生さんは抱きしめてくれた。

 しっとりとした素肌の感触。頬にあたる彼の胸元から、伝わって来る心臓の音が心地いい、二人の鼓動が少し速くて、ゆっくりと混じり合うような感覚がした。

 きもち、いい……。


「これ、すき……」

「オレも……」


 瑛生さんの返事で、心の声が出てしまっていたことに気付き、恥ずかしくなって彼を抱きしめる手に力が入ってしまう。

 同じくらい強く抱きしめ返してくれる瑛生さんの腕の中。やっぱり恥ずかしくても、して欲しい事は言った方が幸せになれるんだな……、と感じた。


「……ん~、オレ、そろそろ限界」


 えっ? ……あっ。

 瑛生さんの腕が緩んで、私のおでこに自分の額をコツンッとつけて、覗き込んでくる仕草が可愛らしくて、胸の奥がキュッとなる。


「美羽のこと、食べてい?」