氷の華とチョコレート


「あはは……、確かにお父さんだね、オレよろしくって、挨拶されたし?」

「懐かしい、そんな事もありましたね……」


 どちらかと言うと、昔よくいたのではないかな? と言われる、頑固親父タイプですが……。暁陽にそう言ったら大変なことになりそうだけど。


「ふふ……、お父さんで、色々教えてくれる、いい友人です」

「うん……、暁陽くんのおかげだね、……彼女が自分を想ってくれた言葉や行動って、こんなに嬉しいもんなんだ? って、初めて知れたよ」

「……」


 彼の意外な言葉に驚いたけれど、明日は瑛生さんの誕生日、過去を聞くタイミングではないよね?


「……私も、また二人に教えられました」


 ふと、ベッドサイドの備え付けのデジタルが23時24分を指しているのが見えた。


「……」


 凄い、瑛生さんと一緒にいる時間は経つのが倍以上に速く感じる。さっき夜に差しかかったばかりだと思っていたのに。


「……美羽?」

「はい?」

「……今日、ここに泊まってもいい?」