「オレも、……美羽が出張先にいるの不思議な感じだけど、嬉しいもんだね」
そう言って、ふんわりと笑う瑛生さんの頬が、ほんのり赤くて……。本当に頑張って来てよかった、と疲れた気分が一瞬で報われた気持ちになれた。
「食べよっか?」
「はい、いただきます」
買ってきてもらった、瑛生さんお勧めのスープカレーと限定のクラフトビールで乾杯して、思いがけず札幌にいる気分をちゃんと味わわせてもらった。
大きな骨付きもも肉と、ゴロゴロ野菜の入った味の違うスープカレーを、瑛生さんとシェアして食べる。どこのお店で食べるより、美味しいと感じてしまったのは、旅の緊張と疲れと瑛生さんの優しい気遣いのおかげだと思う。
「―――…えっ? 暁陽くんが?」
「実は、クリスマスに会えなかった時に」
食後のお茶をのみながら、慣れない私のここまでの小さな旅の話と、その合間に、今回の本当の提案者である暁陽の言葉を明かしてみた。
「……暁陽くんは、スゴいね」


