氷の華とチョコレート


 一応、ドアスコープで瑛生さんを確認して、ドアを開ける。


「瑛生さん、お仕事お疲れ様でした」

「美羽こそ、移動お疲れ様、こっちまで来てくれてありがとう」

「スーツ、着替えたんですか?」


 瑛生さんは、きちんと目の普段着っぽい部屋着だった。


「うん、仕事の続きじゃ嫌だし、ゆっくりしたいから、自分の部屋によって着替えて来たよ」


 瑛生さんがとってくれたホテルのお部屋は、彼が泊っているビジネスホテルと同じ系列の本館の方で、観光客向けのとても良い感じの部屋だった。二つのホテルが渡り廊下で繋がっていて、それぞれの繁忙期で部屋数を増減していくシステムらしい。

 聞いた時、少し驚いたけれど、別の棟だから、瑛生さんの会社の人とバッティングしない配慮が嬉しかった。


「お腹空いた?」

「はい、一緒に食べれて嬉しいです」