氷の華とチョコレート


 空港から、慣れない電車に乗って札幌に着いた頃には、夜に近い夕方になってしまっていた。瑛生さんに聴いた通り、夜は結構寒くて、クリスマスに暁陽と菜摘にもらったストールを巻いて対応した。


「取り合えず、札幌に来れてよかった」


 駅からタクシーでホテルまで行き、チェックインを済ませて、部屋に着いただけで私は、ホッとして、動けなくなってしまった。荷物の片付けもそこそこに、部屋の奥にある椅子に座り込んでしまう。


「移動って、けっこう疲れるんだな……」


 慣れているとは言え、コレを往復で瑛生さんに、トンボ返りさせなくて本当に良かったなと、思えた。


「……ん~、ご飯、どうしよう」


 到着するのに必死で、夕飯の事、全く考えてなかったな……。今日は、もういいかな?

 ふと、スマホの着信音が鳴る。

 画面を見ると瑛生さんだった。……あれ? もう、お仕事終わったのかしら?