氷の華とチョコレート


「なんで▲▲してくれないんだろう? って……、聞きもしないのに思い込んでイライラしたりさ、一言聞くだけなのに、聞けないコトって、多いよね?」

「……」

「あと、このくらいわかってよ、って、言わないで伝わることなんてなくてさ……」


 なんとなく、静かに聞いてた方がいいような気がして、私は相槌を打ち、目の前のカクテルを飲む。


「一回大きめの喧嘩した時、それじゃダメだって、日比野さんと二人でいっぱい話して、すり合わせ? みたいなことしたら、結局お互いに言わないで相手に求めてる所が多かったんだね、ってわかったんだよね……」


 お互いに言わないで相手に求めてる所が多い?

 るりの話を聞いて、自分を当てはめてみる。私と瑛生さんは、どうなんだろう?


「……」


 ちゃんと彼に聞けている? ちゃんと言えている? のだろうか? そして瑛生さんの方も……?