「……?」
無意識に、言葉にしていたのか? 頭の中で思っていただけのはずの言葉に、真間さんからの返事が来て、目を開ける。
「いっぱいになって? ……オレだけを、見て?」
「……っ」
いつもと違う真間さんの眼差しに、胸の奥が重く、焼けるように熱くなって……、胸が、苦しくなった。
息が、上手く出来ない。
「……は、ぁ」
どうすれば、楽になれるんだろう?
彼の大きな手に頬が包まれて、唇が奪われる。痺れるような舌の感覚に、かろうじて残っていた思考が、とけて消えてゆく。
もう、なにも、かんがえられない…―――
意識が、彼の触れる、腕や、手や、唇の感覚だけを追う。私の身体が、声が、自分のではないみたいに反応していく、さっきの比じゃないくらい身体が敏感になっていて……。
「……っ」
どのくらいの時間が経ったのだろう?
彼の愛撫に耐えられなくなった身体が、ビクンッと反応して、気付いたら、真間さんの腕の中に強く抱きしめられていた。


