氷の華とチョコレート


 身体中が心臓になったみたいに、自分の全身がバクバクと音を立てている。それでも、ひとつ、また一つとボタンを外していった。


「……」


 真間さんは、静かに外れてゆくボタンを、私の指先を見つめていた。

 やっと、ボタンを外し終えた私は、両手で上着を開いて、スルッと肩の後ろにパジャマを落とした。薄暗い室内に、彼の肌が白く浮かび上がって見える。真間さんが、袖口に残ったパジャマの上着を脱いで、ゆっくりと私を引き寄せた。


「……ありがとう」


 言いながら、彼は、私のワンピースタイプのパジャマのホックを、プチ、プチッと開けて、スルッと下に落とした。


「……!?」


 素肌があらわになって、冷っとした空気に包まれる。私はあわてて、纏《まと》うものがなくなった身体を隠すように、自分を抱きしめた。鼓動が激し過ぎて痛いくらいで、緊張して頭が回らない。


「……美羽、可愛い」