氷の華とチョコレート


「……っ」


 シャワー前にしたKISSを思い出して、急に頭の中がクラクラしてくる。ますます真間さんの顔が、見れなくなってしまった。

 心臓まで強く、ドキドキと言いはじめて、息も、上手く吸えなくなってきた。


「美羽?」

「……は、はい?」


 返事した声が、裏返ってしまい、つい目の前のパジャマの胸元をつかんでしまった。


「さっきの、……可愛かった」

「……」


 真間さんは、私の耳元に顔を寄せて、そっと囁く。そんな彼に触れそうな気配でさえ、くすぐったくて、心臓の音がうるさく響いて……。


「いつか、オレにもそうやって甘えてくれる?」

「!?」


 息がかかるほど耳の近くで言われて、顔が一気に熱くなり、離れようとしたら、ガッチリ彼の腕にホールドされて逃げられなくなっていた。


「……真間、さん?」

「美羽に、お願いがあるんだけど?」

「……?」


 見上げた真間さんの笑顔が、少しだけ意地悪そうに見えた。