氷の華とチョコレート


 楽しそうに笑って私を見上げる真間さんが、迎えてくれるように腕を広げた。


「……えっ?」

「さっき、シャワー行く前、これに飛びつきたそうだったから……」

「……っ」


 真間さんには、何でもバレてしまうんだな……。

 私は、恥ずかしさもそこそこに、彼の横に座り、お言葉に甘えて、少しだけパジャマに飛びつくように、彼に抱きついた。


「……」


 目を閉じて、少しだけ子供に戻って父に思いをはせる。真間さんは、そのまま、ふんわりと優しく私を抱きしめてくれた。

 ぬくもりが気持ちいい……。







「……ありがとう、ございます」


 少しして、私は、パジャマから離れる。


「……」


 こんな時に、こんな事をさせてもらって、嬉しかったけれど、申し訳ないと言うか……。恥ずかしくて、顔を上げられない。


「……うん、もうお父さんでは、いられないけどね?」


 ドキッ

 そう、でした。と、言うか……。

 その一言で、すでに私が、真間さんの胸の中にいる事に気付く。