氷の華とチョコレート


「ローズウッドの精油です、照明の代わりにアロマライトをつけたんですが、香りで落ち着きますね」


 好きな香り、久しぶりにつけたから、余計にそう感じられた。よかったな、緊張しているはずだけど、ちゃんとお話も出来ているし。

 私は、ゆっくりと真間さんの傍に向かった。


「……美羽、このパジャマ、もしかしてお父さんの?」

「……っ!?」


 ば、バレてしまった。一応、言わないでいたのに、どうしよう。……今更、嘘ついても仕方ないし。


「ごめんなさい、……それしかなくて、真間さんの持ってきたのに着替えますか?」

「……イヤ、大丈夫、……ちょっとプレッシャーが半端ない、くらいかな?」

「!?」


 ははは……、とは、笑ってくれたけれど。

 それって……。


「……す、すみま、せん!」


 申し訳なさ過ぎで、うつ向いていると、クスクスと真間さんが、可笑しそうに笑い出す。

 あ、れ? 笑う所だった?


「全然いいよ? ……せっかくだから、おいで?」

「!?」