氷の華とチョコレート


「大丈夫?」

「はい、……バスルームこっちです」

「……ん」

「……っ」


 あのKISSの後に、こんな風に話しているのが恥ずかしくて、二人ともぎこちない。

 ごめんなさい、あのままベッドに行けるほど、まだ私には覚悟と経験が、足りないのです。




「あっ……」


 真間さんに、バスルームと一通りの場所を説明して、着替えとタオルを置いて部屋へ戻ると、明るすぎる照明が気になってしまった。さすがに照明は消したいけれど、消すと真っ暗になってしまうから、歩くのもおぼつかないし、……間接照明とか、なかったっけ?

 何個か引き出しを探して、昔よく使っていた差し込み式のミニアロマライトを見つける。これなら、ぼんやりとして恥ずかしくなさそう?


「……」


 そんなことを考えて用意しているのも、生々しくて恥ずかしいのだけれど……。

 差し込んだアロマライトの上に、お水とローズウッドの精油を入れて、照明を消してみる。思ったより暗くなくて、ちょうどいいかな?


「―――…えっ? ……暗い?」