氷の華とチョコレート


 ゆっくりと、頬にあたる熱が離れて、どちらともなく唇を重ねた。


「……っ」


 少しずつ、お互いを求めるように深くなってゆく唇の温度が、同じくらいに熱くなってゆくのが嬉しい……。もっと、深く、味わっていたい。

 真間さんとの久しぶりのKISSは、夢中になるくらいに気持ちよくて、ほのかに残る甘酒の味がした。


「―――…シャワー、先に」


 かろうじて残る思考を拾い上げて、私を抱き上げようと離れた真間さんの耳元で伝える。長いKISSの後で、息が苦しい……。


「……ん」


 熱を帯びてかすれた声を抑えるため、手の甲で口を押えて頷いてから、真間さんが立ち上がる。

 場所教えるのと、タオルと着替えを持って行かなくちゃ。

 !?

 立ち上がろうとして、身体に残る余韻が凄くて、すぐ動くことが出来なかった。心臓が、まだバクバク言っている。


「美羽?」


 差し出された手を取って、引っ張って立たせてもらった。


「ありがとう、ございます……」