氷の華とチョコレート


 初めてのデートで、私が勘違いをさせてしまった、……あの言葉? 

 そう言って、少し照れたように目を伏せる真間さんの頬が、また少し赤くなっていた。


「……っ」


 あの時は、いっぱいいっぱいで、何を言ったか覚えていなかったけれど……。今、思い出した。

 言われて分かったこと、なんて言葉をあの時、言ってしまったんだろう?

 私は、どんどん熱くなる自分の顔に耐えきれず、ギュッと目を閉じてうつ向いた。

 恥ずかしくて、頭がくらくらする。


「美羽? ……オレ、もっと美羽に触れたい」


 ドキッ


「……っ」


 熱くなる私の頬に、彼の頬が触れて、言葉がじかに脳に響く。心臓の音が、まるで早鐘のよう。彼の胸に添えた手をギュッと握りしめて、私は、ぴったりと重なっている彼の頬に自分のをつけたまま、わかるように小さく頷いた。