氷の華とチョコレート


 えっ!?

 顔を上げると、少し照れた、彼のアーモンドチョコレート色の瞳に捕らえられる。


「……っ」


 凄い……。

 真間さんに名前を呼ばれただけなのに、自分の名前が、特別な宝物に変わったような気持ちになれた。


「ずっと呼びたくて……、今やっと、呼べた!」


 そう言って、嬉しそうにくしゃっと笑う真間さんの頬が、少し朱を帯びていて、胸の奥がキュウッとなった。


「……美羽」


 確かめるように、真間さんは、私の名前を呼ぶから、そのおかげで、胸が熱くなって、鼓動が強くなって……、正直、困ります。


「美羽……」


 名前を呼ばれるだけで、こんなにも、幸せな気持ちになるのは初めて。

 それは、真間さんだから?


「美羽?」

「……っ、はぃ」

「ずっと、気になっていた事があるんだ」


 気になっていた、こと?


「……」


 私は、顔を上げて、真間さんのチョコレート色の瞳を見つめた。