「お祖母さまは、今?」
「……大学三年の秋に、他界しました」
「……」
その後のことを思い出すと、重い気持ちになってしまう。あまり会ったことのない親戚達が、集まって物々しく話をしていた。
呆然としたまま、たくさんの書類を、次々と弁護士に見せられた。おばあちゃんが残してくれていた、両親との思い出の家の書類なんかも入っていた。
私の頭の中は、そんな手続きなんかよりも、おばあちゃんのことでいっぱいだった。
「……」
もっと田舎に帰ってあげて、おばあちゃん孝行しておけばよかった。
あんなに、愛してもらえていたのに……。
後悔と自責の念を、心で繰り返すばかりだ。
「成人していたので、交流の少しあった母の姉に保護者代わりになってもらい、何かあったときは連絡するようになっていて、ここでアルバイトしながら大学を出て、就職も決めて、なんとか一人で生活出来るようになりました」


