氷の華とチョコレート


「……お部屋狭くて、ごめんなさい」

「えっ? そんなことないよ、それに、女の子らしくてシンプルに片付いてて……、居心地がいいよ」


 いけない、真間さん立ったままだ。


「ありがとう、ございます、……あの、その辺のクッションとラグ辺りに、座っててください」


 居心地がいい……。真間さんに、そう言ってもらえて嬉しかった。

 ケトルが鳴ったので、お茶を入れて持っていくと、真間さんは、私がいつも座っているクッションの横に座り、ベッドサイドの写真たてを覗き込んでいた。


「……これは?」


 あっ……、しまったな、写真たて伏せておけば良かった……。


「……両親と祖母、です」

 
 ベッドサイトには、家族三人の写真と祖母と二人の写真。そして、後ろに学生時代の友人達とや、暁陽と菜摘と三人で写した写真たてを並べていた。


「氷室さんの田舎、どこだったっけ?」

「長野です、もうなくなりましたけど……」

「えっ?」


 真間さんが、驚いた顔で私を見た。