氷の華とチョコレート


 傘のお返しに、初めて彼からもらったものだった。中に、入ったチョコレートを思い出す。


「これ、使ってくれてるんだ?」

「はい、お菓子とかを入れるのに可愛くて……」


 今は、貰い物のキャンディーが入っている。秘書課は頂き物のお菓子が多いので、買わないでも中身が補充されてくれるので助かっている。


「何か、こういうの嬉しいね」

「……」


 宝物ですだなんて、恥ずかしくてとても言えないけれど、大切にしているのを見てもらえて、嬉しいな……。


「……」


 ふと見ると、真間さんが、ゆっくりと興味深そうに私の部屋を見回していた。……なんだか自分の心の中を見られているみたいで、気恥ずかしい。

 不思議な感じ……、私の部屋に、真間さんがいるのが。

 一緒に来たのだから当たり前なのだけれど、慣れないからか落ち着かない。それに、二人いると部屋がとても狭く見えてしまう。