氷の華とチョコレート




「……どうぞ?」


 私の部屋に着いたのは、お参り出来て一時間くらいしてからだった。

 ゆっくりと話しながら歩いた帰り道、あまり一緒にいられない真間さんと同じ場所へ帰ることが嬉しかった。

 真間さんは、前に、玄関までは入ったことがあるけれど、ちゃんと部屋に上がるのは初めてで、……緊張する。


「お邪魔します」


 一人暮らし用の小さな1DK、真間さんの所の分譲サイズのマンションに比べると狭いのですが、一応、ここが私の落ち着く場所。


「お茶でも入れますか?」

「そうだね、口の中さっきの甘酒になってるし、お願いします」


 私は、ケトルにお水を入れて火にかける。急須に茶葉を入れて湯呑の代わりにマグを二つミニテーブルに置いて準備完了。

 真間さんは、奥の部屋のローテーブルの上に置いた、丸いガラスのケースを見ていた。

 あっ……。