氷の華とチョコレート


「クリスマスにさ、なんか色々あったって言ったよね? そのせいで長引いちゃって……、寝正月になるらしいよ?」

「……」


 えぇっと、お見舞いとか、行かなくて大丈夫なのでしょうか?

 お世話になった人なのに、独りでお正月はどうなんだろう? 気を使った方がいいのかしら?


「あぁ……、お見舞いに行って会議の代打出来なったら困るから、上司にダメ出しされてて行けないんだよね、まぁ、何人か女の人が多分押しかけるから大丈夫だよ、あの人は」


 私の心を察したように、真間さんが苦笑して、お見舞いに行けない理由を語ってくれた。

 それにしても、何人かって……、凄いモテる人なんだな。その中に、小山内先輩もいるのだろうか? あまり知りたくはない事だけど。


「……は、早く良くなるといいですね」

「本当にね」


 今日は、ゆっくりといられるダイニングで夕飯を食べて、その後カフェと言うかバーで飲みながら、初詣の時間までお話をする予定だった。

 時間的な制約がないデートがとても嬉しい。

 不意に、真間さんのセーターの袖口から、私がクリスマスにプレゼントしたブレスレットが覗いたのが見えて……。