氷の華とチョコレート


 私のアパートの前の道に車を止めて、真間さんは息をつく。

 一目会えて嬉しかったけれど、一緒にいられる時間が短いと、別れ際がとても寂しく感じてしまうな……。


「氷室さん、これ……」

「え? ……あっ!」


 ピンクとブラウンのラインが入った小さな手提げが、目の前にさし出されて、クリスマスプレゼントなんだと気付く。


「ありがとう、ございます」

「どうしても、今年中に渡したくて……」


 真間さんに会えるので浮かれていたけれど、私もちゃんと用意したプレゼントを渡したい。


「私も、部屋から取って来ていいですか?」


 時間、大丈夫だろうか?


「うん……」


 急いでシートベルトを外して、アパートの部屋まで走る。

 見ると寂しくなりそうだったから、クローゼットの棚に置いていた小さな手提げを手にして、走ろうと玄関のドアを開けると……。


 えぇぇぇっ!?