氷の華とチョコレート


『……氷室、さん? えっと、大丈夫?』

「……は、はい、……すみません、ちょと動揺しちゃって……」

『何か、あったの?』


 うっ……。

 仕舞った、変なことを言ってしまった。これでは突っ込まれても仕方ない。


「い、え……考え事をしていて、出るのが遅くなっちゃって……、切れたら大変とバタバタしてしまったので……」


 決して嘘ではないけれど、包みの中身の事を、真間さんに話せるワケもないので、このまま乗り切りたい。


『……そっか、あの、今日は本当にゴメンね、平井さんのフォローで出張になっちゃって……、せっかく料理頑張って作ってくれていたのに……』


 あっ……。

 こちらがお願いしてそうしてもらったのに、真間さんは、ちゃんと気遣って謝ってくれる。

 きっと、そう言う所なんだろうな……。


「大丈夫ですよ? 実は今日、菜摘が誘ってくれたので、いつもの三人でクリスマスパーティをしたんです、料理も二人に食べてもらえたので……」


 暁陽と菜摘には、元々用意はしていたけれど、量が全然違ったので本当に助かった。