氷の華とチョコレート


「開けてもいい?」

「モチロン、でも、この箱二つだけで、コレは帰ってから開けてね!」

「……う、ん」


 帰ってから? 気になりつつも、言われた通り二つの箱を開けてみる。


「―――…わぁ、高かったんじゃない? 凄い素敵だ、ありがとう」


 みると、一つ目はオフホワイトのカシミアの手袋と、もう一つは、同じ色合いのストールで、今着ているコートに合わせるのに調度よく、とても暖かそうだった。


「美羽は秘書課でオシャレも周りがうるさそうだから、ちょっといいのにしてみたのよ? 暁陽お父さんが頑張りました」

「暁陽お父さんありがとう」

「誰が、お前の父ちゃんだよ?」


 真間さんに、私の事を宜しくお願いします! とか頭を下げている所とかですかね? なんて、本人に言ったら大炎上しそうなので、言いませんが。照れて横を向きながらお酒を煽る暁陽を、ついにニコニコと幸せな気持ちで見てしまった。