氷の華とチョコレート


「真間さんから、21時くらいに電話が来るから、それまでに家にいたいなって……」


 あまり良い断り文句ではなかったけれど、この二人なら伝わるだろう。


「ふふ……、じゃあ、それまで飲も?」

「うん、あとこれ、二人に……」


 私は、持って来たプレゼントを菜摘に渡した。


「えっ? 料理だけで十分なのに……」

「今年は、栗栖さんのこともあって、あまり選んでる時間がなかったんだけど……」

「見ていい?」


 菜摘の言葉に頷いて、ラッピングを開ける二人を見守る。


「可愛い! アーガイル柄のあったか靴下、暁陽とお揃いだね」

「クリスマスカラ―じゃん、俺赤かな? 緑色かな?」

「あたし緑がいい♪ ここの赤いラインが好き」

「じゃあ俺赤な」


 ふふ……、二人の微笑ましいやり取りに癒される。


「美羽、俺たちからのプレゼントな」

「えっ? 突然押しかけたのに?」

「用意してたに決まってるじゃん、当日渡せなくてもさ」


 菜摘が奥の部屋から大きめの紙袋を持ってきて渡してくれた。凄い、節約とか言っていたのに、紙袋には何個か箱と包みが入っていた。