栗栖さんの件が終わってから、今日まで何回か会ってご飯を食べたり、一緒に過ごしたけれど……。KISSさえしていない事に気付く。
「……」
ただ、今日もだけれど、栗栖さんの件で、私自身がまだ頭が上手く回っていないような感覚が残っていて、ボーッとしてしまう事が多くて……。
いつも楽しませてくれる会話も少な目で、真間さんは、ボーッとする私の隣に静かに寄り添ってくれていた、と思う……。
「……っ!」
今気付いた、気付いてしまったらどうしようもなく、彼に会いたくなってしまった。
「暁陽、菜摘、どうしよう……」
いろんな感情が、混ぜこぜになって……、泣きそう。
もう、こんなにも私、真間さんの事が…―――
「うっ、……頼むから、泣くのは勘弁してくれ……」
心底困った顔をして大きいタオルを差し出してくれる暁陽、腕を伸ばしてギュッと抱きしめてくれる菜摘。
「泣いちゃいな、美羽がこんなになるの、初めてがから……、嬉しいよ?」
初めて?


