氷の華とチョコレート


「忙しくて会えないのに来てくれた彼女、いつもと違う街並みとホテル、盛り上がりそうだね」


 うふふ……、と楽しそうな菜摘。

 う~ん……、向こうは仕事なんだけどな? そんなに世の中二人のような仲良しな関係ではないような……。それに、私達の場合、まだ……。

 熱くなった顔を押さえて、うつ向いた私に、二人は「えっ?」と顔を見合わせる。


「あれ? 真間さんのお家に何泊かしたって聞いたんだけど……、もしかして美羽たち、まだ?」

「……うん、その前に栗栖さんの事で全然眠れてなくなってて、真間さんの家でやっと睡眠がとれた状態だったから」


 それどころじゃないでしょ? と言ってくれていた真間さんを思い出す。部屋で意識しないように、あんな冗談を言ってくれたのかな?


「あぁ……、マロンめ」

「それで、クリスマスも先輩のスクランブルって……、真間さんが可哀そうになって来たよ」

「でも、マロンの件から今日まで、結構時間あったよな? そんな雰囲気にもなんなかったのか?」


 そう言えば……。