氷の華とチョコレート


 菜摘が、やさしく慰めてくれたので、少しだけ自分の気持ちをつぶやいてみる。


「……うん、忙しい人なんだって聞いてはいたけど、今回の件含めて実感した、記念日とかは寂しくなりそう……」

「だよね、月の半分は出張って……、あたしだったら遠距離恋愛している気分になりそうだわ」


 遠距離恋愛かぁ……、確かに。でも、帰って来たタイミングで、会えていたりするから、そこまでではない、今のところは……。


「お前も、真間さんばっかりに頼ってないで会う努力するんだぞ?」

「……会う努力って?」


 真間さんがこっちにいる時は、なるべく合わせるけれど、出張先までは……。向こうはお仕事で行っているんだし。


「全然会えない時限定だけどさ、移動時間短縮させるために、中間地点まで行くとか、旅行がてら来てくれた彼女に現地で会えたりすると、俺は嬉しいけど?」

「……?」


 そうなのかな? 中間地点まで行くのは合理的だからわかるけど、現地までって、暁陽と菜摘限定ではないだろうか?