「この細長いのは収音機で、こっちのピンブローチは、ドライブレコーダーの車載カメラをイジって作った動画を録画出来るヤツらしいです」
「何がっ、Ω◆卍Σ言いた凸★凹!!!!」
「……そろそろ、ヤバいかなって、思ってもいい頃だと思いますよ?」
無表情に栗栖さんを見つめる、真間さんの声が、もの凄く冷たく響く。真間さんがやろうとしていることが、少し理解出来た、けれど……。
「何言ってるか、わかんねぇよ!!!!」
「……そうですね言い方を変えます、オレはあなたを今日、暴行罪で訴えることが出来るんですよ?」
「―――…はぁぁぁぁ? ナンだお前はぁぁっ〆■〼卍Σ凸★凹@#!!!!!」
「あぁ、間違えました、傷害罪での現行犯でした」
「―――…はぁぁぁぁ? 証拠もないのに? そんな事出来るワケ、ないだろ? それにどうせ、すぐ出られる」
馬鹿にしたように鼻で笑う栗栖さんが、全然理解していないように見えて……。逆にハラハラする。
「別に、半日だけでもいいんですよ? 証拠は、もちろんこのハンカチの血とオレの頬と……」


