「高校に入って、アイツの背が伸びて抜かされて、大学行ってなんとなく垢ぬけて、留学してたくましくなって帰って来て、就職して全然会えなくなって、……久しぶりに会ったら、雰囲気が全然変わっていて、更にこんな美人な秘書課にいる彼女見せられて、すごく遠くに感じてたんだけど……」
そこまで話して、KEYさんは思い出したようにまた吹き出して、なんとかこらえる。
「たぶん中身はあの、中学の時のアイツままなのかなって、今の氷室さんを見て思えたから、……なんか、ありがとう」
? ぶっきらぼうながらも、お礼を言われてしまった?
「うふふ~、美羽はねぇ、中身が可愛いからハマると大変よ?」
菜摘が、後ろから私をギュウッと抱きしめて言った。珍しいな、初対面の人の前で、ギュウしてくるなんて……。
「……あぁ、すでにアイツが、大変そうだ」
その笑顔がとても自然で、暖かくて、この人が真間さんの友達で良かったなぁ、と無意識に思えた。
「氷室さん、ちょっと真面目な話していい?」


