床にそのままペタンと座って、KEYさんが呟くように話し出す。
「エーキが、中学二年の時、オレのいる学校に転校して来て、なんとなく仲良くなったんだけど、オレより細くて白くて弱っちくて……」
「……」
「女の子みたいな外見で、一見イジメられそうなのに、スルッと人の心に入り込んで、絶妙な立ち位置に収まる不思議なヤツだったんだ」
「女の子みたい? なんかイメージ沸くようなわかないような……、だね?」
「……う、うん」
菜摘の言葉に、あわててうなずく。今より細くて白くて小さい中学生の真間さんは、大きなチョコレート色の目が印象的で、きっと可愛かったんだろうな……。
「明るくて面白いグループにいくことも出来るのに、何故か地味なオレの隣にいてくれて、おかげで静かで居心地のいい、快適な中学時代だったんだ」
何故KEYさんが、昔のお話をしてくれているのか、わからなかったけれど、彼から聞かされる真間さんは、新鮮で、少し意外で、でもやっぱり今と通じる所があるなと感じられた。


