氷の華とチョコレート


「美羽のこと、人参だなんて思えるヤツいないから!」


 菜摘の突っ込みに、仕方なく自分なりの思惑をバラしてしまうことにした。


「だって、KEYさんと仲良くなりたくて……、もっとお話したかったのに、私が見ていると困るって言うから……」


 だからと言って、いきりなり仲良くなりましょう! って言うのも変だよね? 自分のコミュニケーションスキルの無さを、今更だけど反省しなければいけない。
 

「……だからって、にんじん?」


 しゃがんだまま、苦しそうに言うKEYさんが、涙目で私を見上げた。


「ブロッコリーの方が良かったですか?」


 私は、お話してくれるならどっちでもかまわないんですけど? と思って言ってみたら、どうやらまだダメらしく、苦しそうにお腹を抱えてしまった。


「笑わせてどうするのよ?」

「そんなつもりはなかったんだけど……」


 暁陽と菜摘と仲良くなれたのは、二人が積極的に話しかけてくれたからだったし……。自分から、ってなかなか難しいんだな。


「エーキが……」


 えっ?