そんな被害者のニュースを、毎日どこかで見つける度に、ため息をついてしまう自分がいる。
私は、たまたま友達や相手の家族に恵まれて、栗栖さんの事をおさめてもらっていたのだと、一歩間違えば五年前被害者としてニュースに自分が出ていたかも知れないのだと、本当にまわりに感謝しなければと肝に銘じている。
「暁陽が桂さんに連絡で、あたしがマロン弟だね、美羽はしばらくここに泊まる?」
「着替えとか何もないから、明日は帰るよ?」
「ん~、大丈夫かな?」
そんなには広くはない二人のアパートに、何日もは申し訳ない。
「盗聴器は、取り合えず平井さんの所にあるから、大丈夫だと思う」
「念のため、明日ここから会社に行くまでタクシー使うか?」
「うん、そうする……」
そうすれば、ここまで尾行されていたとしても、かなり安心出来るかも知れない。出費が痛いけど、仕方ないよね?
!?
ふいに、手の中にあるスマホが鳴り出した。画面を見ると真間さんで、嬉しくて鼓動が跳ね上がるのを感じた。


