氷の華とチョコレート


「盗聴器仕掛けられたって事は、美羽の家まで乗り込む気満々って事だ? ヤバいね……、本当に平井さんって人に感謝だわ」

「実家で何かあったかな? 監視が緩んだから、マロンがこっちまで来れたんだろうし」

「美羽、前に担当してくれた警察の人の連絡先残ってない?」


 自分のスマホの中のアドレスを探しながら、菜摘が聞いてくる。


「うん、見てみる」


 私もあわててスマホのアドレスを見てみたけれど、メモをもらった記憶はあっても、登録はした記憶がない。メモも、五年前だから残っているか怪しいし、引っ越したから、こんな事なら登録しておけばよかったな……。


「なさそう……」

「なんて名前だっけ?」


 暁陽も一緒に、スマホのアドレスを探してくれていた。


「確か、……桂さん? だった」

「……コレ、か?」

「見せて? ……う、ん、たぶんコレだ、……でかした暁陽、まだ同じ部署とかにいるかな?」

「かけてみるか?」