「美羽? 大丈夫だった?」
暁陽たちの家に着くと、実家から帰って来ていた菜摘に、ギューッと抱きしめられた。ずっと緊張していたから、菜摘の暖かさが胸にしみて、ホッとする。
「うん、……真間さんの先輩が通りがかりに助けてくれたんだよ?」
「……マジでスゴい人だった」
「盗聴器とかね? 色々対策してくれたの、なんでも屋さん呼んでくれて」
「へ? 盗聴!? なんでも屋さん? 何ソレ、もうちょっと詳しくお願い!」
菜摘のお願いで、私はショッピングセンターで起きた事を、最初から一つ一つ丁寧に、栗栖さんと再会してから、ここまでの件を暁陽も交えて話をした。
「―――…じゃあ、その平井さんが来なかったら、美羽、マロンに連れて行かれる所だったんだ?」
「……う、ん、何処までかはわからないけど」
正直怖かった、五年前は触れても来なかった人が、あんな強い力で従わせようとして来るなんて……。


