氷の華とチョコレート


『一週間くらいはこのショッピングセンターには来ない方がいいのと、二、三日したらKEYに氷室さんの家に来てもらって、盗聴器仕掛けられていないか確認して?』

「その時は、友達と一緒にね?」

「……はい、ありがとうございます」

「俺、帰ってもいい?」


 ボソッと、KEYさんが呟いた。


「ありがとう、今日のであいつに電話させるから」

「ん……、じゃあまた」


 平井さんに頷いて、言葉少なに、KEYさんは、私達に手を振って帰って行った。


「不思議な人だな……」

「うん……」


 真間さんのお友達? ……なんだよね? 色々お話してみたかったけれど、盗聴器がなければ喋ってくれる人なのだろうか?


「じゃあ、何かあったら連絡ください、あいつがいない間、限定だけど……」


 そう言って笑いながら、平井さんは、名刺の裏にIDを書いてくれた。


「はい、ありがとうございます」
「本当にありがとうございました」


 私と暁陽、同時に頭を下げた。平井さんは肩をすくめて、スマホに何かを打ち込んで、こちらに見せてくれた。