氷の華とチョコレート


「いつもは、猫とか、ネコとか……? 爬虫類さがしてるかな? なんかあったら、どうぞ……」


 ぶっきらぼうと言うか、抑揚のない喋り方。盗聴されているからだろうか? 言葉数も少なくて、不思議な雰囲気の人だった。


「俺と言うより、アイツの友達なんだよね、今日は宜しくお願いします、なるべく目立たないように」

「ん……」


 おもむろに、ポケットから小さな黒い物を取り出して、私の頭からつま先まで、探すようにそれをかざしながら動かしてゆく。前後ろ、ハンドバッグ、と無反応が続いて、ショッピングバッグにかざした途端、チカチカと赤い光が点滅した。


「中見ていい?」


 私はつい、口を押えて大きく頷いて見せた。テーブルの上に、今日買ったジューサーとそのパンフレットそして、黒くて四角くて平べったい2cmくらいの物が置かれた。手袋の方でそれを掴んで、KEYさんは、スマホくらいのビニール袋に入れてジッパーを閉じる。