BitterなフリしてほんとはSweet【完】

瀧時人side


会議終わりの少し遅めの昼休み。



「うま〜」



針間さんがいないことをいいことに、甘い物をたくさん食べる。



目の前にはいちごオレ、メロンパン、生クリームサンド。



本当は甘い物が好きだけど、彼女前では完全無欠クールで完璧な男でいたい。


だからこんな甘いものを食べ漁る趣味なんて、見られるわけにはいかない…




「瀧課長っ、」




その声にハッと振り向くと、なんと針間さんの姿。


今日もポニーテールの彼女は、差し込む太陽によって煌めいている。




やばっ、バレる!



ドンガラガッシャンーー




びっくりして咄嗟に、目の前に広がる食べ物たちをカバンに詰め込む。





「だ、大丈夫ですか…?」




どうしてこんなところに。



…あのことがあってから、どうしても意識してしまう。彼女から来たお礼のメールも、返事を考えているうちに出勤日になっていたし。




「大丈夫。どうした?」



あの日のあの感触…いや、思い出すな思い出すな。



冷静を繕って、そう問いかける。