BitterなフリしてほんとはSweet【完】



「すっ、すみませんっ。」




「…あの…悩み?とかあるなら…俺聞くから。」



伏せ目がちにゆらゆら揺れて、私のことを見つめる瀧課長。



心が掴まれて、息が苦しくなった。




「あ…あのそんなんじゃないんです…すみませんっ」



瀧課長のことが頭から離れなくて、荒木さんと話してたことが気になるとか、そんなこと言えない…っ。



「あっても俺には言えないか…」



あー、とデスクに項垂れて、私のことを悲しそうに見つめてくる。


うっ、上目遣いっ。



「っ、」




その目が、とても悲しそうで、縋るようだった。


見たことがない表情。



私の中だけに閉じ込めておきたいと思った。



何かが迫ってくるような感情。




ああ、私、瀧課長のこと好きだ。