「近くの建設現場で足場が倒壊する事故があって、うちの病院からもドクターカーが出動したんだ。影井先生もそれに乗って出かけたんだが、現場で二次災害に巻き込まれたらしい」
「それで、素晴の容態は?」
事故の現場での救護活動は危険を伴うし、二次災害で怪我をするなんて話も無いことではない。
もちろんみんながそうならないために注意はしているけれど、危険な現場だけに起こりうることでもある。
でも、人一倍危機管理に気を使う素晴が事故に巻き込まれるなんて・・・
「現場から救急車で戻ってくると連絡は受けているが、今はまだこちらに戻ってきていないようだ。だから詳しい容態はわからない。ただ、碧先生には知らせたほうがいいと思ってね」
「そうですか、ありがとうございます」
高杉先生でなかったら、きっと知らせてもらえなかっただろう。そう思うとありがたい気持ちしかないが、だからと言って不安は消えない。
「すぐ来られる?」
「ええ」
不思議なくらい迷う気持ちはなかった。
素晴に会いたい、ただその思いだけで私はマンションを飛び出した。
「それで、素晴の容態は?」
事故の現場での救護活動は危険を伴うし、二次災害で怪我をするなんて話も無いことではない。
もちろんみんながそうならないために注意はしているけれど、危険な現場だけに起こりうることでもある。
でも、人一倍危機管理に気を使う素晴が事故に巻き込まれるなんて・・・
「現場から救急車で戻ってくると連絡は受けているが、今はまだこちらに戻ってきていないようだ。だから詳しい容態はわからない。ただ、碧先生には知らせたほうがいいと思ってね」
「そうですか、ありがとうございます」
高杉先生でなかったら、きっと知らせてもらえなかっただろう。そう思うとありがたい気持ちしかないが、だからと言って不安は消えない。
「すぐ来られる?」
「ええ」
不思議なくらい迷う気持ちはなかった。
素晴に会いたい、ただその思いだけで私はマンションを飛び出した。



