俺様同期の溺愛が誰にも止められない

朝食を食べシャワーも浴びて、私はいつも通り出勤した。
今日は外来の担当も大きな検査も入っていないから、病棟で溜まった仕事を片付けることが出来る日。よほどの急患や急変がなければ、ゆっくり過ごせる予定だった。

「碧先生おはようございます」
「おはようございます」

病棟のエレベーターを降りたとたん、女性スタッフが2人駆け寄ってきた。
一瞬何かあったのかと身構えてしまったけれど、二人がニタニタと笑っている顔を見て患者に何かあったのではないとすぐにわかった。
ということは・・・

「碧先生、今日は影井先生と出勤ですか?」
「え、違うわよ」

なんでそんなことを聞くのと問いそうになったが、言葉を止めた。
昨日の同期会には10人以上の参加者がいたし、中には同期以外のメンバーもいた。
そんな場所であんなに派手な帰り方をしてしまったからには噂になるのも当然かもしれない。

マズいぞ。
この後、私は現実を思い知らされることになった。