暗闇に目が慣れてきて、少しずつ彼女が見えてくる。

 リーベは俺のことを見つめていて、その顔は相変わらず可愛い。
 キスがしたくなり顔を近づけると、彼女は瞼を閉じる。

 優しくリーベの唇に触れる。
 それがすごく幸せで、ソファで寝なくてよかったと思う。


 唇を離すと、彼女がゆっくりと目を開ける。
 そして、彼女と目が合う。

 どちらからともなく、もう一度唇を重ねる。
 ああ、本当に幸せだ。

 唇を離すと、彼女が俺の胸に顔を寄せる。
 そんな彼女を優しく抱きしめる。


「私、今すごく幸せ」

「俺もだよ。こうやって誰にも邪魔されないで、リーベと一緒にいれるのがすごく幸せだ」

「さっきは私と寝るの悩んでたみたいだけど」


 もう忘れていたと思ったが覚えていたらしい。
 思わずう、と声が漏れる。