食事が終わり、食器を片付けてからソファに座る。

　くっつきたくて、彼女の肩を抱き寄せる。
　嫌ではないようで、俺のされるがままにくっついてくれる彼女が可愛くて笑みが溢れる。
　リーベも嬉しそうに笑顔を浮かべる。

　そんな彼女を見ていると、リーベがこちらに顔を向けてきて、目が合う。

　体勢を少し変え、彼女に顔を近づける。
　リーベがゆっくりと目を瞑る。

　日焼けなんて知らないとでも言うように白い肌、長いまつ毛に縁取られた今は閉じている大きな瞳、手入れされていなかったせいで少しかさついているが形のいい唇。

　俺からのキスを待っている彼女が可愛くて、ついじっと見てしまう。

　中々俺がキスをしないからか、彼女がゆっくりと目を開ける。
　すると顔を赤くして逸らされる。


「なんで顔逸らすの？」

「……リュカがキスしてくれるかもって、期待しちゃったのが恥ずかしくて」

「……っ」


　理由が可愛くて悶えそうになる。
　けれど顔を見たいと思い、彼女に優しく声をかける。