外に出て彼女の手を繋ぐと、リーベも握り返してくれる。
 俺よりも小さい手でさえ愛しく感じる。

 彼女は辺りをキラキラとした目で見渡しながら歩いている。
 そんな彼女が可愛くて、昨日きっと初めて外に出たであろう時のリアクションが見れなかったのが本当に悔やまれる。

 2回目の今でさえこんなに楽しそうにしているのだから、昨日はもっと可愛かったに違いない。
 まあ、リーベはいつだって可愛いけど。


「リーベ楽しそうだね」

「うん、どれも新鮮で見ているだけですごく楽しい」


 笑顔で伝えてくる彼女が可愛くて表情が緩む。

 道中知り合いが何人か挨拶をしてきた時、彼女がそいつらを警戒していた。
 だが少し話して悪い人ではないということが分かったのか、俺の後ろからとは言え、可愛らしい笑顔を浮かべて話していた。

 俺は笑顔を見せてもらうまでに時間がかかったのに、会ってすぐに見せてもらえるとは羨ましい限りだ。