電話でもしてみるか


私は教室を出て、人気の少ないところで電話を掛けた


「快、元気?」


快は私が輝龍の総長をしていた時の副総長


そして、創立メンバーでもある


「お前は、いつも急だな。十年前、急に居なくなって連絡も取れないとなれば、今度は何の前触れもなく電話か」


十年前・・・輝龍を作って3か月で世界no.1まで上り詰めた


そして、それを伝説として残したかった私は、姿を消した