食後、お揃いのマグカップでホットココアを飲みながら、漫画をやっつけ仕事の如く読んではみたものの…。

「ちーちゃん…これ、面白い…?」

ため息混じりに問いかけると、

「う、うーん…僕にはちょっとわからないかなぁ?あんまり漫画は読んだことないし、あったとしても、スポ根とかグルメ漫画ぐらいしか…。少女漫画ってこういう世界だったんだね」

どうやら、私たちはお互いにラブストーリーは苦手のようだ。

「ラブストーリーを全否定するつもりはないんだけどね。こういうやたら甘いのは、私には合わないのかなって」

そうこぼした瞬間、唐突に、

「お前は俺の女だって言っただろ?」

ちーちゃんはそう言い、私をソファに押し倒した。

一体、何事かと思い、ポカンとして彼を見つめていたら、