王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

「殿下殿下、来月はわたしのお誕生日ですよ。覚えてますか?」

「毎年あれだけしつこくされれば嫌でも覚える」

「殿下大好き‼」

 誕生日を覚えていてもらえて、エイミーがぱあっと顔を輝かせると、ライオネルははーっと長いため息をついて、それから真顔になった。

「お前は一体何度同じことを言わせればわかるんだ」

 ライオネルの綺麗な紫色の瞳が、まっすぐにエイミーの目を射抜く。

「俺はお前が嫌いだ」

 エイミーは大きく目を見開いた。