そもそもライオネルはエイミーをかばったつもりはないし、あのモモンガ相手にはいつも本音でぶつかっている。優しくした覚えも今のところ一度もない。
第一、たとえ本音を隠していたとしても、何故パトリシアにそれをさらけ出す必要があるだろう。
ライオネルが返答に困って黙っていると、パトリシアは続けた。
「殿下は婚約を解消なさりたいのでしょう? でも、エイミー様が頷いてくださらないから、婚約が解消できない。そう聞きましたわ」
それは半分正解で半分間違っている。婚約を解消したいのもエイミーに今のところそのつもりがないのも本当だが、婚約が解消できないのはエイミーが国王夫妻にやけに気に入られているからだ。だからライオネルの力だけでは解消できないのである。
「殿下には、殿下が望む婚約者を選ぶ権利がございますのに、エイミー様は本当にひどいですわ」
(俺が望む、婚約者……?)
ライオネルは王太子だ。
王太子は結婚し、世継ぎを設ける義務がある。
エイミーと婚約を解消しても、別の誰かと婚約し、結婚する必要があるのだが――、ライオネルはまるでその事実に今気づいたかのように目を見張った。
第一、たとえ本音を隠していたとしても、何故パトリシアにそれをさらけ出す必要があるだろう。
ライオネルが返答に困って黙っていると、パトリシアは続けた。
「殿下は婚約を解消なさりたいのでしょう? でも、エイミー様が頷いてくださらないから、婚約が解消できない。そう聞きましたわ」
それは半分正解で半分間違っている。婚約を解消したいのもエイミーに今のところそのつもりがないのも本当だが、婚約が解消できないのはエイミーが国王夫妻にやけに気に入られているからだ。だからライオネルの力だけでは解消できないのである。
「殿下には、殿下が望む婚約者を選ぶ権利がございますのに、エイミー様は本当にひどいですわ」
(俺が望む、婚約者……?)
ライオネルは王太子だ。
王太子は結婚し、世継ぎを設ける義務がある。
エイミーと婚約を解消しても、別の誰かと婚約し、結婚する必要があるのだが――、ライオネルはまるでその事実に今気づいたかのように目を見張った。


