「構わないよ」
スケール伯爵は重鎮だ。パトリシアは敵に回さない方がいい。
そういう意味ではエイミーもそうだが、あれはモモンガで話が通じない異界人だから、どんなふうに扱おうと構わないのだ。なぜなら本人はまるっきり堪えていないからである。
パトリシアはライオネルの向かいの席に腰を下ろして、優雅にティーカップに口をつける。
なんとなくその所作を見ていたライオネルは、心の中で、エイミーの所作の方が綺麗だなと思いながら、また窓の外に視線を戻した。
(あのモモンガは、破綻している性格以外は完璧だからな。あれで性格がまだまともならよかった――って、だからモモンガと人間は一緒に暮らせないんだ!)
エイミーの性格なんてどうだっていいのだ。あれはモモンガ星のモモンガ星人だからモモンガの星にあるモモンガの国のモモンガの巣へ帰るべきなのである。
ほーっと窓の外を眺めていると、ぽつりとガラス窓に雨粒が当たった。どうやら雨が降りはじめたらしい。
ぽつぽつと窓ガラスに模様をつけていく雨粒を見ていると、ティーカップを置いたパトリシアが話しかけてきた。
スケール伯爵は重鎮だ。パトリシアは敵に回さない方がいい。
そういう意味ではエイミーもそうだが、あれはモモンガで話が通じない異界人だから、どんなふうに扱おうと構わないのだ。なぜなら本人はまるっきり堪えていないからである。
パトリシアはライオネルの向かいの席に腰を下ろして、優雅にティーカップに口をつける。
なんとなくその所作を見ていたライオネルは、心の中で、エイミーの所作の方が綺麗だなと思いながら、また窓の外に視線を戻した。
(あのモモンガは、破綻している性格以外は完璧だからな。あれで性格がまだまともならよかった――って、だからモモンガと人間は一緒に暮らせないんだ!)
エイミーの性格なんてどうだっていいのだ。あれはモモンガ星のモモンガ星人だからモモンガの星にあるモモンガの国のモモンガの巣へ帰るべきなのである。
ほーっと窓の外を眺めていると、ぽつりとガラス窓に雨粒が当たった。どうやら雨が降りはじめたらしい。
ぽつぽつと窓ガラスに模様をつけていく雨粒を見ていると、ティーカップを置いたパトリシアが話しかけてきた。


